じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

二酸化炭素を二人分も吐き出して、私は生活しているよ

昨日は、スタンフォード大学が開発した「Carbon Footprint Calculater」というネット上のプログラムで、自分の二酸化炭素排出量を計算できるということをご紹介しました。

jinjin.hatenablog.com

それで今日は、昨日のエントリーに書いた通り、自分の診断結果をサッと簡単に紹介していきたいと思っています。もう眠いので、ササっと、簡単に(などと書くとそうはいかないのが世の常ですが)。

  1. Home
  2. Food
  3. Purchases 
  4. Transportation

と、4つの項目に分けられた質問群に一通り答えていくと、診断結果が出てきます。

 

私の二酸化炭素排出量 診断結果

診断結果ページは、こんな感じです。

 

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わかるでしょうか。

ひとつずつ見ていきましょう。

まず文章で、私の年間二酸化炭素排出量が「20,087 kgs」であることが発表され、それが一体どんな数字なのか、居住地であるカリフォルニア州の平均値と、全世界の平均値と並べて掲示されています。

  • 私の年間二酸化炭素排出量…… 20,087 kgs
  • カリフォルニア州平均…………   9,727 kgs
  • 全世界の平均……………………   3,791 kgs

なんとまぁ。私のだけ桁が違うじゃありませんか。お恥ずかしい。
その下には、内訳を数字で示した表と、より感覚的に掴みやすい色分けされた棒グラフでもって、私の数値とエリア平均の比較が示されています。

私の場合は、住宅関連の数値(2,449 kgs/3,757 kgs)と個人消費に関わる数値(297 kgs/1,191 kgs)では平均以下のものを叩き出しているのですが、食事関連の数値(4,995 kgs/2,223 kgs)と、移動・交通に関わるところの数値(12,346 kgs/2,557 kgs)がダメダメです。平均を大きく上回っています。

 

Transportation がひどい

特に「移動・交通」セクションがひどいですね。平均値との差は、そこだけでも 9,789 kgs あります。これは一人分の平均排出量をまるまるまかなえる数字です。

私はこの「移動・交通」の習慣のせいで、地球に二人分の負荷を与えているということになります。これ、この診断をやってみるまで知りませんでした。

9,789 kgs ある超過分の大部分を閉めるのが、飛行機移動による二酸化炭素の排出でした。それが年間 8,778 kgs にのぼるという計算です。

これは2017年の実績ベースで計算してあるのですが、去年は妻の実家のあるフロリダを訪れた(これは毎年恒例)のと、仕事の都合でオーストラリアに出張に行った(これはもう二度とない)というふたつの飛行機旅行がありました。近い将来にまたオーストラリアに行ける可能性はほとんどありませんが、その代わりに日本への里帰りはなるべく頻繁に行いたいと思っているので(二年に一回くらいでしょうか)、この数字は私の行動の平均値に近いものになっていると理解しています。

その他には、娘の送り迎えやスーパーへの買い出しなどを車で行なっているので、それが積もり積もって年間 2,056 kgs ということです。それをバスや電車で置き換えることはできないので、現状ではこの数字はすぐに変えられそうにありません。

考えられる解決策はエコカーの導入ですが、家計を見てみると、すぐに車の買い替えなんかできないので、これは先の話になってしまいます。

 

Food のところもデブってる

あともうひとつ過剰になっているのは、食事のセクションですね。

これは、ベジタリアンでない平均的な男性の食事により排出される二酸化炭素量がすでに 3,836 kgs を記録し、エリア平均値の 2,223 kgs を超過してしまうというのが問題です。

何も好き嫌いを言わしてもらえる前に、「ベジタリアンでない」という選択をするだけでもうドボンなのです。

私の場合は、さらに加えて、

  • 豚肉が好き
  • オーガニック食材にこだわりなし
  • 産地にこだわりなし

といったあたりが事態を悪化させています。

これも新たな学びだったのですが、豚肉や牛肉より、鶏肉を食べたほうが二酸化炭素排出量が少なくなるようです。野菜だけにすればさらによし、です。

また、オーガニック食材や、地元で作られた食材を使うようにすると、これまた地球に優しいそうです。そういうのを気にしている人は、自分の肉体(美意識)のためにやっているのだとばかり思っていましたが、それだけでもなかったようです。少なくとも。

地球環境のためという視点で言えば、彼らの行動は、私の作ったツケを払うためであった、とある意味捉えることができるのでした。

迷惑をかけてしまって、ごめんなさい。

    *   *   *

と、この調子で掘り下げていくと息が詰まってしまいそうなので、診断結果を受けての考察は、ここらまでとしたいと思います。

この診断以降、私が取り組んでいこうと決めているのは、

  • 皿洗い中は水を流しっぱなしにしない
  • 鶏肉を積極的に食べる
  • オーガニック食材や、地元で作られたものを食べる

の3点です。

飛行機のところをなんとかしろよ、という意見はごもっともですが、ひとまず自分にできるところから始めたいと思っています。いや、始めたところなので、ここから長期的にやっていければと思っています。

では。さよなら。

 


さよなら人類

二酸化炭素を吐き出して、排出量診断テスト

ジオグラフィー(Geography)の授業が好きです。

辞書で確認すると、地理学となっていました。地理学、なのか。

意外です。だって、あれは中学校のときでしたか。突然現れた「地理」という科目は、私、苦手科目以外のなにものでもなかったですよ。

歳をとると嗜好が変わるから、でしょうか。

確かに、そういえば、昔はナスやシイタケが苦手だった時期もあったような気がしますが、今はどちらも大好きですから、同じようなことなのかもしれません。

いえ、本音では、先生のモチベーションを上げるような学校のシステムと、熱意のある先生に恵まれなかったせいだと思っていますが、今はそのような波風は必要ありませんので、シイタケ理論ということで落ち着けておきましょう。

 

ジオグラフィーの授業で、またおもしろいことを学びました。ちょうどブログでお裾分けできそうな内容だったので、ご紹介します。

カーボン・フットプリント(二酸化炭素排出量)についての課題の一部だったのですが、スタンフォード大学が開発したウェブサイトを使うと、あなたが一年に排出している二酸化炭素量を計算することができますよ、というものでした。

おもしろそうでしょう?

普段、私たちは何の気なしに生活していますが、当然、その生活からも二酸化炭素は排出されているわけですね。

その課題の前口上を引用すると、

 地球は、炭素が豊富にある惑星です。

 地球上のすべての生命が、炭素で形作られていますし、海、空気、岩の一部も、炭素によって形成されているのです。(中略)

 二酸化炭素(CO2)は光合成における重要な要素ですが、強い温室効果ガスでもあります。

 温室効果ガスは、地球温暖化の原因ともなっています。

 温室効果ガスの働きにより、太陽エネルギーが大気中に閉じ込められることになるので、温室効果ガスがなければ、地球は凍氷の世界となってしまいますが、現在は、人間による莫大な温室効果ガスの放出が問題になっているところです。
 車を運転したり、自宅の照明を点灯させたり、薪のために木を伐り倒したりするなど、誰もが日々の生活において、温室効果ガスを排出しています。個々人の活動による二酸化炭素排出量を「カーボン・フットプリント」と呼びます。

 カーボン・フットプリントを削減することで、私たちはエネルギーとお金を節約できるほか、次の世代のために地球を維持するのを手助けすることだってできるんですよ!

 それでは、手始めに、私たちのさまざまな行動がカーボン・フットプリントにどのくらい影響するかを知るための課題に取り組んでみましょう。

となっています。

で、それを探るためのウェブサイトがこちらです(英語のみです)↓

 

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ISCFC: Calculate Your Footprint

 

ホームから行くと、「ACTIVITIES」のコーナーの下の「Carbon Footprint Calculater」というところに位置しています。

私たちが使ったのは、一番下の「Explore」というやつです。わざわざアカウントを開いたりすることなく、気楽に楽しめます。

あ、そうそう。このアクティビティ、しっかりやると30分から一時間くらいかかるものになっています。ご注意ください。

「Explore」をクリックすると、ポップアップ画面が開いて、名前と居住国、そして「ベーシック」と「アドバンスト」、どちらのバージョンのCalculaterを使いたいかを聞かれます。

居住地は、本当を記入しても、嘘(というか知りたい土地)を記入してもどちらでも構いません。私は、実際の居住地のカリフォルニアとしましたが、日本を選択するのもありでした。バージョンは、「アドバンスト」を使ってください。

 

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そのあとは、ちょっと分かりづらいデザインで配置されている「進む」ボタンを押しながら、あれこれ質問に答えていくという時間がひたすら続いていきます。

質問内容は、

  • どのような家に何人で住んでいますか?
  • 家に電球はいくつありますか?
  • 普段どんなものを食べていますか?
  • 日常的にはどのような距離をどのような交通手段で移動しますか?
  • 昨年、旅行でどんなところへ、どのような手段でいきましたか?

などなどといった具合いです。

 

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▲見つけづらい「進む」ボタンはここにあります!

 

それを一通りこなすと、

  1. Home
  2. Food
  3. Purchases 
  4. Transportation

の各項目ごとに算出された、あなたの二酸化炭素排出量が表示されます。

さらに、居住地の平均値と、全世界の平均値も出てきますので、自分の回答からはじき出された排出量が平均と比べてどうも高いようだぞ、という方は、ちょっとこの辺とあの辺を控えようかと考えるきっかけになるというものです。

平均と比べて低いという方も、そのような生活を続けることを心がけつつ、あことそこはまだ甘いかな、なんて考えるきっかけになるというものです。

私は、この課題に取り組んでからというもの、まぁ、ここ3日という素晴らしい期間ではありますが、もろに影響されて、毎日を過ごすようになっています。

私の診断結果については、明日また書きたいと思います。

 

↓↓↓英語表記の質問が苦にならない方は、ぜひともチャレンジしてみてください↓↓↓

 

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ISCFC: Calculate Your Footprint

 

第二専攻として言語学を学びたい

今日は授業がキャンセルになったので、なんとなしに、ここで来季以降のスケジュールを構想しておこうという気分になり、そんな気分に任せて実行してきました。

  • どういう授業を取っていく必要があるのか
  • 第二専攻をとるだけの時間的な余裕はあるだろうか

このふたつがメインクエスチョンです。さらに言えば、すべてはふたつ目を知りたいがための行動でした。

結論から言うと、第一専攻(経済)の授業をとるだけで、時間的な余裕はなさそうだというものでした。第二専攻なんかをやろうとすると、スムーズにできそうなのであっても、追加で一年ぐらい掛かってしまうというような計算になりそうです。

いやいやいやいや。

いくら妻が稼いでくれているといっても、我が家には、そんなことをしている余裕はないのです。

大学が終わったら、経済フィールドで書き物ができる仕事をしたいと思っているので、第二専攻には英文学か言語学を考えていたのですが、夢と散ってしまいました。

ああ、あっけなし。

まぁでも、それを現実的に対応できなさそうだなと見切ったのは自分ですから、あっけなく終わってくれて結構なのです。

できる範囲に、集中的に力を注ぎます。それがまた、広く興味を広げることが好きな自分をコントロールするという試みでもあるのです。

といって、自分を慰めているところです。

不思議なエンカウンターが2件発生!

娘を連れて公園にいくと、不思議なエンカウンターが2件発生しました。今日は夏みたいに暑い日でした。

1)鼻の頭から血が流れているおじいさん

ひとつは、信号待ちをしていたところに、鼻の頭から血を流しているおじいさんがやってきて、「タクシーを呼んでくれないか」という謎のお願いをされたということです。

私は、考えてみたら、タクシーの呼び方なんぞ知らないし、この得体の知れないおじいさんのために自分のアカウントを使ってUberを呼ぶこともしたくないので、アホなふりをして逃げ出しました。

おじいさんは、鼻の頭から血を流しているのですが、それはかすり傷程度で深刻ではありません。自分でもそう言っていました。ただ続けて二回も転んでしまって、タクシーを呼びたいので、411に電話してくれということでした。おじいさんの携帯を使って411をダイアルしてあげました。

411というのは、インフォメーションダイアルだそうです(今、調べました)。ここに電話してタクシー会社の電話番号を教えてもらうという手順になるんですね。

私は、そのあたりもよく知らないので、411にダイアルしたことで、おじいさんはなんとかなるだろうと早めに見切りをつけて立ち去ってしまいました。

我ながら、冷たいですね。いつかそういう緊急事態に遭遇したときに、緊急事態を解決するべくひと肌ふた肌脱げるようなまともな大人になりたいと、昔から思っていたはずでしたが、まったく叶えられていません。そのことだけ、よく確認できました。

しかし、おじいさんの形相がなんか異様で、新手の詐欺かなんかだろうか、と思ったのも事実です。おじいさんと会話している間中、警戒心が発するアラームが鳴りっぱなしでした。

まぁ、そうやって自分を正当化したいのだけど、ともあれ、私はその場を立ち去ってしまいました。心の冷え切った男じゃないか。娘にもそんな姿を見せてしまいました。

おじいさんが無事であることを祈るばかりです。

2)日本語がペラペラの黒人さん

公園に到着した我々は、木陰に入って(今日は暑かった)、持参した水筒の水を飲みました。木陰で風が吹くと気持ちいいね、なんて言いながら、私はなんとか心を落ち着けようとしていました。

娘も似たような感じだったのかも知れません。5分、10分ぐらいベンチに座ったところで、「なんか遊びたくないから、家に帰ろう」と娘に言われました。

蛙の子は蛙、であり、娘も警戒心が強い子供なので、ほかの子供が遊具を使って遊んでいるのを見て、そこへ割り込んでいくのを躊躇するというのはよくあることなのです。

普段はそれでも、家に帰ろうなんて言い出すことはなかったのですが、それを聞いた私はそれを不思議に思うこともなしに、「じゃあ、そうするか」と二つ返事で応答しました。

「じゃあ、ちょっとぐるっと遠回りして帰ろうか」

そこで私の日本語教育スイッチが入りまして、普段は英語中心で会話しているのですが、執拗に日本語で話しかけるというトレーニングをし始めました。

前を歩くカップルが、ゆっくり歩いている。左側から回って前へ出ようかとしたそのときに、「Hey! Do you remember me?」などと声を掛けられました。

カップルの男の側が私に声を掛けてきたのです。確かに、見覚えのある顔をしていました。

たしか、以前、学校で見かけたことのある男で……えっと……

などと考えていたところ、「I used to work for you guys」などと言われました。

混乱しつつ、やっぱり思い出せないので、作り笑いをしながら、「Oh, great to see you」とか言ったか言わなかったか、こちらも先ほどのエンカウンターと同じように、深い関わり合いを避けるようにして立ち去ってしまいました。「Have a great evening!」とかだけ言い残して。

少し歩いたところで気がつきました。

ああ、前の職場で働いてもらった短期スタッフのひとりだ!と。

日本チームの一員として働いてもらった人で、日本語がベラベラの黒人さんというレアな存在だったのでした。個人的にも好きな人で、ああ、すぐに思い出せないことをしっかり伝えて、もっとお話できたらよかったのに、私にはそこで踏ん張る勇気がありませんでした。

実は今でも名前を思い出せないでいるのですが、そういう自分の心の足りなさが知られてしまうのが嫌で、恥ずかしくて、その場から逃げ去ってしまいました。

ああ。残念なことでした。そして、そこから見える自分は、とても残念な人でした。

    *   *   *

こういう対人の場面が苦手だな、ということにようやく気がつきました。特に突然の、向こうから知らない人に来られるというパターンのやつが(二つ目のほうは知っている人だったのですが、記憶力が及ばず、即座に思い出せなかったのです)。

それを防衛意識などとフレームすれば、まだ聞こえがいいような気もしますが、その高すぎる防御力(知らない人怖い)のせいで、自分の望むように冷静に行動できていないので、「この性質、いややなぁ」と思っとるというわけです。

仕事場での倫理基準がおかしくなっている

学校の課題で、仕事場での倫理問題というところをかじっていたのですが、その中でちょいとハッとしたことがあったので紹介します。

「仕事場での倫理問題」にはいくつかの種類がありまして、そのうちのひとつが「雇用者による虐待」というものなのですが、その下には以下のような項目が並んでいました。

  1. アウトソーシング
  2. 工場閉鎖
  3. フリーランス(独立請負人)
  4. ランキズム(職位乱用)
  5. 身内びいき

はい。学校の授業の一部ですから、苦手な人もいるかもしれませんが、ひとつひとつ一緒に見ていきましょう。

(1)まず、アウトソーシングは、国内でまかなっていた業務を、コストを下げるためにより安価な諸外国へ移設することですね。そこでは特に子供の就労や、最低賃金以下での労働が問題になっています。

(2)工場閉鎖は、たとえば自然災害などを被ったときに、保険金を使って工場を立て直すのではなく(労働者の職を守ることなく)、工場を閉鎖してそのお金をいただいちゃうというケースを言います。

(3)えーっと、次のが私には衝撃的だったのですが、雇用者を個人事業主と見做すことで、税金の支払いや、福利厚生にかかるコストを避けるという行為ですね。雇われる側は、福利厚生を受けられないだけでなく、組合にも入れないし、残業代も出ないということになってしまいます。

これとフリーランスとの線引きがわかりませんが、きっとフリーランスってことごとくこーなんではないか、と思って衝撃を受けたというわけです。フリーランスとしての雇用形態は、場合によっては、見方によっては虐待と考えられるようです。

(4)「ランキズム」という言葉は知りませんでしたが、「職場での上下関係を使って、虐待や差別、搾取を行うこと」だそうです。日本で見受けられるいや〜な上下関係は、だいたいこれに当てはまりそうです。これもアメリカでは、倫理警察に捕まる案件だそうです。

(5)最後は、身内びいき。特に採用や昇進に関して。これも広く見受けられますね。

     *  *  *

ひととおり習ってみて思ったのは、どうも自分の中の倫理基準がへたっていたようだな、ということです。

私なんて、だいたい搾取される側の底辺しか歩いたことがありませんが、そんなやつの脳内で倫理基準がへたっているということは、企業さんはやりたい放題できる状態(だったん)だなと思われるのでした。

そんなんじゃだめですね。立ち上がるんだ、社会の底辺のクソどもよ!

朝のルーティンを書き出してみた。

平日の朝は、6時半に目覚ましが鳴るように設定されています。

その最初のアラームに合わせて、きっかり6時半に目覚めれば、出かける前に家で朝食を食べていけるスケジュールになります。

私にとっては、早い時間帯にしっかりとした朝食をとるということは左程重要ではない(というか、早いうちは食べる気がしない)ので、スヌーズを3、4回ヒットして、7時前に起き上がれるように調整していきます。

スヌーズ2、3回で目が覚めた場合は、起き上がる前に、ツイッターでニュースを読み込むための時間をとることができます。私の場合は、趣味で応援しているサッカーチームに関する情報を読み込んでいきます。寝ている間に起きた事柄をすべて把握するようにしているのです(病的)。

ともあれ、7時頃に起き上がって、水を飲んでトイレを済ませたら、まず最初に昨日の洗い物から取り掛かります。知っています。本当は昨夜のうちに済ませておくのが当然、衛生的にはベターなのですが、夕食後にはそんな労働をする気が起きないし、起床後には自分を起動させるための肉体労働(というほどのものでもないのですが、体を動かす必要のある作業)が必要なので、衛生面に目を瞑るとちょうどいいのです。生活がうまくまわるのです。

必要があれば、食洗機からきれいになった皿やコップやシルバーウェアの類を取り出して片付け、それからシンク内に重ねられている食器をサッと洗いつつ、食洗機へ放り込んでいきます。そうなんです。マッシーンを使っているくせに、そいつをいまいち信用していないので、わざわざ一通り手洗いした後に食洗機に入れるという作業をしています。食洗機は基本、すすぎのためのマッシーンという位置付けになっています。

まぁきっと、日本では食洗機をそのように捉えている人も多いのではないでしょうか(希望)。

一通り食器洗いが終わったら、娘をテーブルに座らせて、食事の用意をします。

といっても、シリアルかパンのごく簡単なものです。

「どのシリアルを食べる?」と聞くことが多いでしょうか。シリアルには3種類を用意していて、グラノラ系(バニラ味)、コーンフレーク系(はちみつアーモンド味)、カラフル系(子ども味)というラインナップです。「小さい青」「大きい青」「白」という具合いに、箱の色で指定させることが多いです。

娘の好きなロールパンを仕入れてあるときは、「ロールパン食べる?」と質問します。イエスという返答であれば、娘は極度の猫舌なのでロールパンは焼かずに、そのまま横半分にナイフを入れて、バターとチーズを挟んでお皿かキッチンペーパーに乗せて提供します。少し前までは、それを2つ食べていたのですが、最近は1つでお腹いっぱいだと言って牽制してきます。その場合は、1つでいいでしょう。

これは、娘に朝食を食べさせる前でもいいのですが、猫にエサを与えるというのも重要な朝項目です。食器洗いの最後には、猫のエサボール x2 を取ってきて、猫用のスポンジで洗って拭いて、エサやりの準備をします。猫の朝食には、猫用の缶詰めをひとつ与えています。こちらもだいたい「ビーフ、チキン、ターキー」というような三種類が用意されていることが多いので、それらが均等に減っていくような順序で与えるようにするのです。

はい、エサを与えました。

ここで、自分の準備の時間になります。

お湯を沸かして、コーヒー淹れるための準備を始め、必要であればトイレに行き、そうでなければ髭剃りを始めます。電動シェーバなので、チョチョイとやればそれでオッケーです。可能なようであれば、ここでササッとパジャマから外着へ着替えます。

ダイニングに戻り、チンタラ食べている娘を急かして、同時にコーヒーづくりを進めていきます。

キッチンの小さなジャーに移してあるコーヒー豆を、付属のスプーンで軽く山盛り一杯掬って、すぐ隣にある電動ミルに入れ、それを15秒間くらい回して、いい感じに挽いておきます。粉状になったコーヒー豆をフレンチプレスの容器に移すのですが、そこにさらに、旅先で買ったグラウンド状態の別のコーヒー豆を投入し、ダークローストとミディアムローストを適当にブレンドした状態で使うようにしています。

お湯を二段階に分けて注いで、4分待ちます。

タイマーが鳴ったらすぐにマグボトルに移し替えるのですが、最後のところはコーヒー豆が堆積している感じがするので、最後まで注ぎ切らずに、少し余らせてそれを排水溝に捨てるようにしています。ここでは、そうしておくと後でフレンチプレスマッシーンを洗うときに楽になるので、マッシーン内部には水気をあまり残さないようにしておくというのがポイントですね。

そうこうしながら、娘に着替えさせ、歯磨き・洗顔をさせ、靴を履かせて出発の準備をさせられたら、普通の一日の一面クリアとなります。

自分も歯磨きをして、靴を履いて、駐車場へ向かいます。

おめでとうございます。

電話嫌いの私に、電話を掛けてくる知り合いが二人いる。

私は英語で掛ける電話が嫌いです。

英語がノンネイティブな私は、普段、ノンバーバルなコミュニケーションに結構な比重を預けて生活しているのでしょう。それがびったり封じられてしまう電話には、なかなか大きな恐怖心を抱いています。

なんか雑音が混じったりして、ぜんぜん相手が何言っているか分からない。

ひとつボタンを掛け違ってしまうと、自分の発音のほうも変に意識しちゃって、余計に伝わりづらくなったりして、悪いことばかりが続いてしまいます。

いえ、本当は、そんなひどい事態に陥ったことは数える程しかありません。でもそういう記憶は消えずにあるし、うまく会話のキャッチボールができる相手でも、電話で話すというのはそれなりにストレスフルなものです。

だから、できれば電話はかけたくないし、出たくないのです。私の主張に変わりはありません。

幸いなことに、妻とのやりとりもテキストが多いし(まぁ、妻との会話は電話でも構いませんが)、自分の性質が漏れ伝わっているせいかどうかわかりませんが、私の知り合いにしても、私に電話で連絡をしてくる人はごく限られているので、こういう問題に直面することはほとんどなく、助かっているのですが。

 しかしそんななか、私に電話をかけてくるアメリカ人の知り合いが二人いるのです。

 

ひとりは大学の先生で、課外授業みたいなことのお手伝いをしているのですが、その人は年齢もあってテキストが苦手なのか、電話で話を進めたがります。私はその先生と何度か電話で話したことがあるし、会話のクオリティの面ではまったく心配はないのですが、どうも刷り込まれた苦手意識があるせいか、電話がくると一旦留守電へ回してしまうクセがあります。

少女みたいな面倒臭さで、どうもすみません。

テキストでやりとりすると、テンションが上がりやすくなって、次のミーティングの約束なんかもスラスラと決められると思うのですが、先生は逆のようで、私たちのプロジェクトはそんなふたりの噛み合わない性質のせいで、現在停滞してしまっています。

というか、ボールは現在私の方にあるので、私が連絡を取らなければいけないのでした。先生、ごめんなさい。近いうちに連絡します。

 

ふたりめは近所に住む、妻と仲のよかった男です。

最近、犬の散歩のアルバイトの話を持ちかけられて、「今はお願いしている人が他にいるから、今すぐにというわけではないんだけど、いつかそういう時がきたらどうかな?」なんて言われて、別にいいよと返していたのだけど、どうも妻を通じて、この水曜日にやってほしいなんてことになって、私はその話は直接聞いていないので、いいとも悪いとも言っていなかったのですが、連絡が来ないまま当日の水曜日になり、犬の散歩は昼頃にしてほしいらしいのですが、直前の時間帯に突然電話がかかってきて、そんないきなり私の都合を変えられるのも嫌だというのもあって、電話に出ないという選択をしたということがありました。

そういえば、報酬も別にこだわらないつもりだったのですが、最初に言っていたのより低い設定であるようでもあるし、仕事の依頼の仕方も説明もおざなりなので、なんだい、あなたがそんなに重要視していない仕事であるなら、私のほうはまったく気にもとめませんからね、というような反発心を理由のお供に従えて、鳴っている電話に出ないことにしたのでした。

男は、留守電にメッセージは残しませんでした。相手の電話番号は妻を通じて過去にやりとりしただけなので、必ずしもお互いの端末に登録してあるという間柄ではありません。なので、なんかテキトーに誤魔化せばいいや、というつもりで、折り返しの電話を掛けることもしませんでした。

三日に一度くらい得体のしれない電話がかかってくるのですが、それを無視するというのは、私にとってスタンダードなアクションです(なんだこの言い訳)。

そのあとは、特に連絡もないので、他の人を見つけたのだろうくらいに思っているのですが、それでも気まずいというか、罪悪感が拭えません。

男の家は、お犬さんの糞尿まみれになってしまったのでしょうか。

 

でも正直言うと、私はこの男があまり好きではないので、こういう事態になってしまうのも仕方がないところなのかもしれません。同じビルに住んでいる住人だし、妻と娘がそれなりに仲良くしていたので(最近は疎遠だったのですが)、できれば表面上うまくやり過ごせればよかったのですが、無職の私は、犬の散歩でもらえる小遣いに釣られて判断を誤ってしまいました。失敗でした。

この男とは、面と向かって話しているときでも、私の発音が聞き取りづらいらしく、会話が成立しない傾向があります。それだけでもお互いに大きなストレスだと思うのですが、英語のネイティブとノンネイティブの間柄だと、向こうが阿呆と会話しているような向きになってしまうので、私にとってはそれがかなり屈辱的なのです。私の知能をバカにしているような確認の質問をしてくるのです。誤解でしょうがね。誤解だと言うでしょうがね。そういう無神経さが嫌いなのです。

そしてそれは、電話をかけてくるような無神経さと同根でしょう。

 

ああ、話が飛びましたかね。

でも、そうだそうだ。

メールやテキストという便利なコミュニケーションツールが広まっているこの世の中で、電話というツールを使って、相手の生活の流れやリズムを尊重することなく、そこに無理くりテメェとのコミュニケーションを割り込んでくるようなやつは、押し掛け無神経バカヤロウ人間だ、という聞いたことのある主張をカモフラージュにして、この近所の男のことが嫌いであることを書きたいと思っていたのでした。

きっと、深層心理のあたりで。

男のどういうところが嫌いで、私は彼とどういう関係性を望んでいるのかが見えるようになってきたので、なんか達成感を感じております。嫌われても別にいいみたいなので、罪悪感も小さくなったような気がします。

こんな私怨を昇華浄化するための愚痴話にお付き合いいただいた方がいらっしゃったとしたら、それは、申し訳ないことでありました(そのくせに公開する)。

わざわざお読みいただき、ありがとうございました。あなたに突然、英語の電話がかかってこないことを祈ります。