「明るい未来」が見えてしまった!
学校の授業で、SolarRoadなる取り組みがあることを知りました。
これは、道路にソーラーパネルを埋め込むことで、我らが直面しているエネルギー問題を解決してしまおうという、オランダの企業による取り組みです。
道路に降り注ぐ太陽光を使って発電し、電灯や信号機への電気供給、周辺住宅への電気供給、そして電気自動車への電気供給が可能になるというアイデアだといいます。
実際に、アムステルダムの一画では、すでにこの技術を使った自転車専用道が実現しているということ。
なんとも素晴らしい話です。
問題はどうやら、
- エネルギー回収効率(一般的なソーラーパネルと異なり設置角度がつけられないので、回収効率が悪い)
- 道路としての耐久性
- 高額な初期投資費用
のあたりにありそうです。
で、もう少し知りたくなってググってみたところ、日本語で「ソーラーロード」の最近の進捗を伝えている、こちらの記事↓を発見しました。
アムステルダムのほか、アメリカ(ミズーリ州)、フランス、ドイツ、スウェーデンでの取り組みが紹介されています。
特にミズーリ州でのSolar Roadways(ソーラーロードウェイズ)という取り組みが厚く取り上げられていますね。ミッドウエストと呼ばれる地域。アメリカ国内の話とはいえ、なかなか縁遠い地域の話ではありますが。
こういう仕事、夢があって憧れます。
とはいえ、このプロジェクトには、「テクノロジーは日々進化していくのに、道路のほうは変化に非常に対応しにくい大掛かりな社会装置である」という、モロくそ相反する特徴を両抱えしちゃっているという残念な面もありますが、きっと頭のいい人が、現実的に技術の進化を反映させやすい、アップデートしやすい高速道路表面のプラットフォーム(今のところは六角形のピースのようですが)を考案し、遠くないうちに全国的な、全世界的な取り組みへと進めてくれることでしょう(←よっ、この投げっぷり!)。
高速道路表面のソーラーパネル化が全世界で実現した暁には、道路を走る車はすべからく電気自動車と化すので、車による排出ガスの問題が解決します。
その上、全人類の使用電力を補って余りあるほどの電力を、クリーンな方法で発電・供給できるので、エネルギー問題とそれに付随する大気汚染問題も一挙に解決できてしまいます。
また、ソーラーロード自体がエネルギー(利潤)を生み出すのですから、今まで電灯すら敷設できなかった田舎道にまで、行き渡らせるための動機が用意されるというのも画期的です。
もう話がうますぎて怪しいくらいです。落とし穴は一体どこにあるのでしょうか?
このプロジェクトを実現させることによって、物理的なネットワークを世界中にはりめぐらせることができるというのも、一部の組織にとっては垂涎ものでしょう。「世界中の情報を体系化して利用可能にする」がミッションのあの会社なんかが、すでに動き出していないのであれば、そのうち乗り出してくれそうな気がします。
これは、走りながら上書きされていくプロジェクトでしょうけど、ここには未来がありますね。
しかも、結構明るいやつです。LEDのせいばっかりじゃなく。