ベランダから見る仲秋の名月が、明るすぎる。
月ってあんなに白いものだったか。無色にも見える。
光の輪郭がぐわんぐわんしているのは、私の血流のせいか、太陽プラズマのほとばしりのせいか知らない。
私の眼輪筋あたりの血流が、月に映じている太陽プラズマの影響を受けて、ぐわんぐわんしているんじゃないかと思えてくる。
それは、あんまり風流なもんじゃない。
もっと直截的なメッセージだ。
学校の宿題、うまくやれよってことではない。
いいところに就職しろよ、ということでもない。
もっと根源的だ。
自分には、宇宙エネルギーとしての使命、みたいなものがあるんじゃないかっていうような、体の奥底まで照らしてくるような鋭い光だ。
もう少しまた、外に出て見てみよう。
自分の中の何がキラリと呼応するのか、ひとつじっくり眺めてみよう。