じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

二日目の「毎日やれ。すぐにやれ。」

ブログを書くことへのグチから始まる

やばいです。日記が存続のピンチです。

自分をコントロールすることが一番苦手なんですよね。

実際、これまで「自分の好きなようにやらせてみる」ということだけを人生の指針にしてきたような気がします。

俳句ブルドーザーも停車したままだし、練習しているフィクションも書き進められないでいるし、Ballot Measures に関する英語エッセイの企画にも手が出せないでいます。

書くことを楽しんでないのかなぁ。

そうであるなら、ブログなんてやめちゃえばいい話なんですが。

昔は毎日書くことができていた

そういえば昔、大学ノートに毎日コンスタントに日記を書いていたときにやっていたのは、まさしく「自分をコントロールすること」でした。今、思い出しました。

どんなに眠くても最低限、毎日日記を書くということを守らせていました。書きながら眠っていたときも何度もあったし(書いてある字が読めなくったってOK)、どうしても書けないときには次の日に前日分を書けばいいという、運営を可能にするためのルールも作っていましたが。

書くことを楽しんでいるとかいないとかは、その最低限のレベルをクリアした先の話ですよね。

だから、もうちょっとブログに向かい合う時間を長く持つことを、自分に強いることができるようになってから、それが楽しいとかそうでもないとかいうことを判断させればいいのだと思います。

成功する人のビジネスコミュニケーション

たまたまですが、大学の授業でちょうどそんなことを習ったばかりでした。

open.lib.umn.edu

一般に無料公開されている「Business Communication for Success」という教科書の「書きものをするときの準備」というチャプターです。その最初の三分の一の内容を借用します。

もっとも集中できる時間帯

Q.あなたは、自分がもっとも集中できる時間帯を知っていますか?

はい。私の場合、昔は、夕方になってから頭が冴えてくるという完全な夜型だったのですが、年齢とともに変わっていき、現在では、朝のほうが調子がいいような感覚さえあります。コーヒーを一杯飲んでから、の話ですけど。

そういえば、ブクマでもコメントしたのですが、ちょっと前にこんなことに気が付かされたばかりでもありました。

約二年やってみてわかった、リモートワークのホントのところ。 | Books&Apps

「昼食をとった後は生理的な影響でクリエイティブな仕事はしにくい。次に集中力のピークがやってくるのは夕方以降だ」。おお、まったくその通りだ!この前提でスケジュール設計してみるか。

2018/09/07 12:32

b.hatena.ne.jp

 

昼食後は眠くなるので、生産性(←流行語とは違う意味です)が下がる。ということで、私の集中力が高い時間帯は「午前中と夕方以降のみ」ということが言えそうです。

夜はそれなりに元気なのですが、お酒を飲みながら家族と共に過ごしているので、クリエイティブな仕事のためのベストの時間ではありません。

自分がどの時間帯によく稼働できるのか。この前提をきちんと把握した上でスケジュール設計をするというのが最初のポイントです。

もっとも集中できる場所

あと、似たような話ですが、自分が集中しやすい場所を見つけることも大切ですね。

仕事場といってもさまざまなバリエーションがありますが、やっぱり通常のオフィスセッティングというのは集中しやすいように作られてあるものです。

テレビやらなんやら、娯楽に囲まれている家のリビングと違って、仕事をすることを第一目的にして組み上げられている場所ですし、上で紹介した社長さんも書かれていましたが、他の同僚が仕事をしているという外圧が、己の集中力を高めるのに役立ったりもするものですからね。

しかしオフィスでは、電話が鳴ったり、メールに返信しなくちゃいけなかったり、上司に挨拶したり、同僚の無駄話に付き合わなければいけなかったり、情報収拾の名目ではてブを読み込んでしまったり、急ぎの仕事が飛び込んできたりするので、人によっては、なかなか思うように集中できない場所であるという認識のこともあるようです。

そういう場合に人は、街中のカフェに出かけたりするのでしょう。図書館もいいですよね。

耐えて忍ぶのがプロフェッショナル

自分にチョイスがあるときは、フルのパワーをフル発揮して取り組む必要があるクリエイティブな仕事などは、自分が集中しやすい場所で、自分の生産性の高い時間に行えるようにスケジュールを組むことが肝心です。

自分にチョイスがないときは(大抵いつもこっちですが)、忍耐力と自制心が必要になります。我慢してがんばる。人はそれをプロフェッショナルリズムと呼びます。

仕事の多くは、実際にやり始めてみると、思ったよりも複雑で時間がかかったり、直さなければならない欠陥をかかえていたり、さらなる知識のインプットが必要なものだったりするものです。

それで、ついイライラして、さらに効率が下がったりします。

繰り返しになりますが、その仕事が長期的なプロジェクトで自分に選択肢があるならば、自分の集中力の高い時間帯に、集中しやすい場所で、問題を扱いやすい単位に区切って、少しずつ取り組んでいくというのが理想的でしょう。

しかし、選択肢がないときは、なんとかして目の前の仕事にしっかり集中するよりほかありません。

毎日やれ。すぐにやれ。

集中の仕方やそのスタイルなどは人それぞれですが、ひとつ確かなことは、集中しやすい状態が向こうからやってくるのを待つというのは間違ったやり方だということです。そんなことをしていたら、いつまでたってもスタートしないで終わってしまうでしょう。

アーネスト・ヘミングウェイは言いました。

“work every day. No matter what has happened the day or night before, get up and bite on the nail” (Hemingway, 1999).

「毎日やるんだ。昨日何があったとかは関係ねぇずら。起き上がって、ほら、すぐにやるんだ」と。

本当に、その通りですよね。「やる気」や「集中状態」なんて待っていてもやってくるものじゃありません。どちらかというと、作業を進めていくことで到達していける状態のことだと思います。

待っていたら角を曲がってやってくるバスではなく、走っていたらどんなにかなっていたランナーズ・ハイみたいなものではないでしょうか。

このエントリーも、書きはじめは単に「書く気がしない」というところからスタートしていたのですが、そんなグチでも書いてみたことで、歯車が動き出して、気づけば翌日に持ち越してでも書きたいテーマに育っていきました。これですよね。

やってみないと、やりたいことはみえてこない。だから、毎日やれ。すぐにやれ。

 

ヘミングウェイの流儀