じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

目の前のマナーの悪い車を爆破できるスーパーパワーを持ったなら

どうにもイライラしてしまう一日でした。

娘が学校からもらってきたのが原因で、現在、家族全員が風邪を引いているというのも一因でしょう。

そして、朝一番で、飼い猫がソファにおしっこをしたというのも響いたでしょう。

しかし、今日は、贔屓のサッカーチームは快勝してるし、本日の課題の情報科学の授業もいい具合に進展しているので、マイナスばかりでもなかったはずなのです。

多分、一番大きかったのは、妻のイライラでしょう。

彼女は機嫌が悪いときは、いちいち周りに振りまくタイプなのです。周囲の人間がそれに気がつかないということは、決してありません。無意識なのかもしれませんが、彼女は自分の苛立ちをみんなが感知することを徹底して要求していく戦闘スタイルなのです。

彼女はその刃を、私個人に直接向けることはほとんどありません。

いや、まぁ、ほかのものと比較すると、その割合は低いという話ですけど。

しかし、今日なんかも、飼い猫に向かって殺伐としてみせたり、体調が悪くて、鼻をかんだようなかんでないようなティッシュを家中にバラまいている娘に対して剣呑な態度をとったりと、周辺の空気をうすーく、ピリついたものにさせるのでした。

そんな状態で、私の出番がまわってきました。娘を日本語学校へ送り届ける時間です。片道40分くらい。直前、娘が昼ごはんをしっかり食べないので、夫婦順番こに叱りつけたりして(連携プレーではなくて、お互いに「しっかり食べないとだめでしょ!」的なことを気づいたタイミングで発しているだけ)、余裕のある、深海の深さの心持ちではなかったわけであります。

そんな気持ちのまま、高速道路へ向かうと、まぁ、イライラが続いてしまいますね。

そんなときに限って、強引に割り込んでくる車がいたりして、滅多に鳴らさないクラクションを鳴らしたのですが、それがか弱く、短いもので、さらに怒りが募ってしまったりしました。

前の車にどうやって嫌がらせをしてやろうかと考える自分がいて、そいつを発見した時に少し冷静になれました。割り込んできたトラックを先に行かせて、あれだけ危険な運転したって、目的地に早くつくことなんてまったくなかったじゃないか、とあざ笑うことで、怒りの感情と、家族の安全の間で、自分なりのバランスを取っていたようです。

しかし、運転中ってイライラしてしまうものです。

幸い、今日のイラつきはそのときがピークで、あとはマネージできるものになっていきましたが、もし私が目の前の対象物を任意に爆破できる超能力を持っていたら、今日はその爆発による二次被害が自分に襲いかかるリスクがあったとしても、何度かそのパワーを使っていたことだろうと思います。

危険運転やめましょうね。

急いでいるのかもしれませんが、できれば車の流れ以上に急ぐこと自体を取り締まって爆破してほしいと思っているところです。

しかし、なんだかんだ、妻と物理的に距離を置いて数時間過ごしたことで、学校帰りには、家族全員がそれなりに落ち着きを取り戻した状態で、再合流することができました。

再合流した後は?

そんな野暮なことは聞くもんじゃありません。ご想像にお任せします(が、想像するのはやめましょうね)。