じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

ぼくらはみんな、水をバシャバシャ使うことで、生きている

ジオグラフィーの授業の課題で、water footprint というものについて調べています。

日本語に訳すと、ウォーターフットプリント。それが通用しなければ、水の使用量という感じでしょうか。

学校の先生の説明を借りると

A personal water footprint is defined as the amount of fresh water utilized in the production or supply of the goods and services used by a particular person. 

 「この水の使用量ってのはだな、てめぇの使っているグッズやサービスをなり立たすために、フレッシュなウォーターがどれだけ使われてるかっつうことなんだよ」

というようなことになっております。

ポイントは、ペットボトルの水や、缶ビール、はたまた牛肉や野菜の類などのわかりやすい商品群だけが対象なのではなくて、それ以外の生活用水はもちろん、着ている服(例えば綿製)を作るために使用される水量、車を動かすために必要な水量、電気を発電供給するために使われる水量などもカウントするというところでしょう。

個人の使用量を調べるだけでなく、地域の使用量、国家単位の使用量、大陸・世界単位の使用量まで、すでに、さまざまな取り組みがなされているんです。

 

これまで私が調べたところでは、重要なところだと、2015年くらいに大きな動きがありまして、

ひとつはWorld Economic Forum(世界経済フォーラム)による、Global Risks 2015 report(グローバルリスクレポート)というもののなかで、この先十年、世界規模で考えた場合に、ありとあらゆるリスクファクターのなかで、一番ヤヴァイのが、ウォータークライシスだろうという予言が書かれたということがあります。

さまざまなリスクファクターというのは、たとえば、感染症の広がり、気候変動への適応の失敗、国家間の紛争などがあります。それよりも、水不足が私たち人間にとって、もっともヤヴァイ問題になるだろうと言っています。2025年までにそうなると。

reports.weforum.org

 

さらにもうひとつ、国連系の国際リソースパネルというグループが発行したレポートでは、現状の取り組みを続けていくと、2030年までには、水の需要量が供給量を40%上回る事態になるだろうという予測が発表されているのです。

40%不足するというのは、これ、本当におそろしいことです。

Options for Decoupling Economic Growth from Water use and Water Pollution :: Our Planet

 

さぁ、そのために、我々には何ができるのだろう?

いろいろな提言にすでに出会っていますが、ひとつは、たとえば、週に一回ベジタリアンデーを作ってみるということ。肉よりも野菜を消費するほうが、水環境にやさしいそうです。

ほかのものでは、なるべく自動車に乗らないようにする。公共の交通機関を利用する、もしくは徒歩や自転車で移動するようにするというのがありました。また、

  • トイレやお風呂・洗面所の蛇口、それに洗濯機や食洗機を節水タイプのものに換える。
  • シャワーが温かくなるまでの水をバケツに溜める。
  • ペットボトル(これは1リットルのものを作るために3リットルの水が必要になるという)の代わりに水筒を持ち歩くようにする。
  • 残った水筒の水を溜めるためのバケツやピッチャーを台所に置く(後に水やりに使う)。
  • コーヒーをやめて、お茶か紅茶にする。

なんていうのもありました。参考になります。

ペットボトルはすでに卒業しているのですが、コーヒーはまだ決心がつきません。スタバで買ったりすると余計だろうというのはわかるのですが、自分で淹れるコーヒーでも、お茶や紅茶にしたほうが、ウォーターフットプリントが減らせるそうです。

意識高く行こうとすると、好きなものを好きに消費できない世界が待っているものです。しかし、好きなものを好きに消費してしまうと、資本主義の欲望だけで世界をまわしてしまうと、地球がゴミだらけ、穴だらけになってしまうというのはわかっていることなので、なんとか決心していかないといけません。

いやぁ、困ってしまう。

しかし、これまでずっとビール党だった私が、最近はめっきり焼酎かハイボール党にシフトしているように、そのうち脱コーヒー生活を始められないとも限りません。

これは長い目で徐々に自分の意識を変革していきたいと、いや、そんな悠長なことは言ってられないのですが、しぶとく格闘していきたいと思っています。