満州国国都・新京の観光案内というスペース&タイムトリップ
『ねじまき鳥クロニクル』を読んだ拍子に、満州が気になって、新京をググりました。
そしたら、こんな当時の新京の真っ当な観光案内のような、不思議なYouTube映像に出会いました。
満州国国都・新京《前編》/ The capital of Manchukuo 1 of 2
満州国国都、新京《後編》/ The capital of Manchukuo 2 of 2
この辺の歴史は、特に詳しくないので、たいへんに興味深い映像でした。
特に後編の建築物群を眺めていると、そこは侵略による加害の大地であることは忘れることができないのだけど、新しい都市、新しい国への夢や希望、日常と地続きでない革命の可能性など、パワフルな意思が感じられ、コーフンいたしました。正直言って。
しかし、現在はどうなっているのか、と思って該当地区を探してグーグルマップで覗いてみると、
まぁ、ストリートビューが見られなかったり、3Dでも見られなかったり、これが中国ってことですか!と感心したのですが、不自由ながらあれこれ見て回ってみると、「中央通り」が「人民大街」に、「日本橋通り」が「勝利大街」に変わっていたり、新京神社が跡形もなくなっていたり、戦後に完全リセットしている様が見て取れて、まぁ、日本だってまったく変わっていますからね、と諸行無常の速度に思いを致したのでした。
私は侵略者側なので、こういうことをおおっぴらに書くことはできませんが、満州国という国が生き延びてくれていたら、ガラパゴス日本のあり方に少なからぬ衝撃を与えていたのではないかと、日本の西洋グローバル化とともに、日本の東洋グローバル化もスパークすることができていたのではないかと、歴史のIFを夢見ざるをえない気持ちになるのでした。
まだ読んだことがないのですが、つらつらリサーチをしていると、どうやら安彦良和氏の漫画『虹色のトロツキー』がドンピシャのようなのです。私の胸にドンピシャのようなのです。
あれ、以前、買わなかったっけ?
年末に日本に行ったときに漫画本を買うか、こっちでKindle版を買ってしまうか。
漫画って、Kindleで買ったこともあるけれど、コマの空間配置が小説以上に大事だから、ページネーション(っていうんだったかな)が固定するので、Kindleの端末の自由度が不自由になってしまうんだよなーー
なんて思ったり。でも、基本的に漫画はアメリカには持ってきてないので、その本棚に8巻ドーーーンしていいのかどうか。名作らしいのだけど、きっと惚れるんだろうけど、そんな予感がするのだけど、まだ読んでいないので、8巻ドーーーンしていいのかどうか、決められないでいるのです。
まずはKindleで買うのが良さそうに思えてきました。
大好きになったら、次の手を考えればいいので。
『ねじまき鳥クロニクル』を読み終えてから、買おうと思います。『ねじまき鳥クロニクル』のあとで。そして、戦争かぶりのする『トレイシー』を読み終えたあとで。