じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

歯医者(初診)で、ビミョーにイヤな経験をしてきました。

あんまり思い出したくもないんですが、今日は割と嫌なことがあった日でした。

歯医者のアポイントメントがあったのです。

朝の9時に。

娘を学校に送り届けてから、その足でまっすぐ向かいました。

到着は8時50分。

前回お世話になった歯医者さんがリタイアされたので新しい歯医者へということで、その歯医者では今日が初診でした。

事前に電話予約したときに、初診の場合はいろいろと記入してもらうことがあるんだけど、そのフォームをメールで送るから記入してきてくれということを言われました。しかし、そのメールが当日まで届かなかったので、私の聞き間違いだったかもしれないと思い(外国人の気後れ)、でも記入するものはあるだろうからと10分前にドアを入ることにしたのでした。

到着がちょっと早かったので、オフィスの前で10分時間を潰したあとに。

開院が朝8時であることを確認したあとに。

ドアを入って受付で名前を告げると、「はい。じんじんさんですね。そちらで座って待っていてください」と言われました。

すぐに初診対応をされなかったので、おかしいなとは思ったのですが、指示に従って待つことにしました。

すると10分ほど経ってからようやく、「このフォームに記入してください」と紙を持ってきました。「メールで送る予定だったのですが、どうも奥様のメールアドレスになっていたみたいです」なんてことを付言して。

電話でも妻のメールアドレスがなぜか登録されているみたいだったから、私のアドレスを伝えていたのに、こんな結果です。

早めに行動して稼いだ10分も、受付のモタモタに消費されてしまったようでした。

不満ーーー。もうすでにいろいろ不満です。

それでも、私にできることは、なるべくササっとフォームに記入して次のステップに移行するということだけです。抵抗することはしません。

バーーーッと記入して、受付に提出しました。

次に呼ばれたのは、9:30をまわっていました。25分ほど待たされて、ようやく私が手書きで記入したものをコンピュータに打ち込んだらしく、それを上級職員らしき人の案内で画面上で確認し、e署名をしていきました。それも5分ほどで済んで、また待ち時間です。

ここまでのところ、作業少なめ、待機多めです。しかも、ヒジョーに。

しかし、今度はそんなに待ちませんでした。5分くらいだけでした。

でももう、最初に扉を開けてから、トータルで50分くらい経っているのです。

結構フラストレーションが溜まっていました。

それでも、ようやっと手続きが進んでいくことで、私は喜んでいました。

歯科助手さんがやってきて別の部屋に通されて、あちらから、こちらから、上から下から、上の歯、下の歯、レントゲン写真を撮っていきました。

今まで通っていた歯医者より、設備が新しく、担当してくれた助手さんは興味を持っていないようでしたが、私は新しい機材を見ることに若干興奮していました。

すげーな、これ。といって。

レントゲンの撮影に、20分か25分くらいかかったでしょうか。10時過ぎですね、ようやく診察室に通されました。診察台に寝そべって、また少し待ちました。

ケータイがあるのが救いでした。ツイッターでサッカーニュースを読んでいました。

ここでも割とすぐに先生の登場です。元気のいい女性の歯科医でした。

まずは、ちょっと知覚過敏のきらいがあるところもあるんだけど、特に痛みなんかはないし、問題なし。前回の診察から一年くらい空いてしまったので、チェックアップに来たのだということを告げました。

それで、レントゲン写真を見ながら、ドクターが話します。

前々からいろんなドクターから指摘されているところなのですが、古い治療箇所が不完全になっているね、とやっぱり言われました。

開いてみないとスムーズにできるかどうかわからないのだけど、そこを開いて再治療するという選択肢があるけど、とのこと。そこが視覚過敏の箇所だと思われるので、どうでしょう? という感じでした。

でも、私は現在学生なので、とりあえずは大きいことはしたくないと告げ、次のステップへ進みます。

次は歯茎の状態の検査です。

これは初めての経験だったように思います。

右の奥歯のほうから一本ずつ、細い針状のもので歯茎をつつきながら(そう感じただけですが)、435、536、434、534、みたいに先生が3桁の数字で採点していきます。

たしか、3か4なら良くて、それ以上はよくないということでした。

一通りやったあと、あなたには5や6があったから、これはディープクリーニングが必要ですね、と言います。

ディープクリーニングは2時間かかるので、今日はできないのですが、これから受付に話して、あなたの保険ではどのような値段になるのか確認した後、説明させますね。ちょっとお待ちください。といって部屋を出ていきました。

私は、ありがとうございます。と言いました。

そこからまた待機時間です。心配になるぐらい待ちました。15分くらいでしょうか。

サッカーニュースも全部読み込んでしまいました。

このオフィスには受付嬢がふたりいるんですが、明るくフレンドリーな対応をするのはとてもいいのですが、受付嬢同士だったり、ほかの職員とだったり、話してばっかりで作業がクソ遅いのが難点です。

待ち時間のほとんどは、彼女らの他所(院内の人間含む)への明るくフレンドリーな対応待ちであっただろうと思います。

なんにせよ、待たせ過ぎです。

明るくフレンドリーな対応が専門の人たちのようなので、明るくフレンドリーな対応以外のところの仕事のクオリティは、心許ないものでした。

でも、フェアに言って、最悪というわけではありませんでしたが。

最終的に、最初に担当したのとは別の受付嬢がやってきて、説明をしてくれました。

数字の計算のところがあまりスマートでなかったのですが、結局、ディープクリーニングは770ドル(8万円くらい)かかる(初期費用として)ということなので、お断りしました。

ディープクリーニングはやらないけど、普通のクリーニングをしてもらいたいのですが。

とお願いしたら、「いや、それはうちのポリシーでできません」と言われました。ドクターが検査をして、ディープクリーニングが必要と判断しているので、通常のクリーニングはできません。とのこと。

おいおいおい。

おいおいおい。

「俺は、なによりクリーニングをしてもらいに来たんだぜ」と叫びたい思いで怒り心頭だったのですが、そうは言わず、代わりに「もう二度と来るもんか」という気分を混ぜたスマイルを作りました。

今日の診察にはお金はかかりません。

ということで、なんだ、それならまだよかったかと思って帰路に着いたのでした。

が、家に帰って妻に話すと、それでも半年に一度かなんかの保険適用がされているかもしれないから、他所に行っても、次に保険を使ってクリーニングできるのは半年先なんじゃないの?ということを言われました。

最悪。年末に日本に帰る前に、クリーニングしていきたかったのに。

それを確認するためには、また保険屋に電話して聞かないといけないじゃないか。

また待たされるし、電話で話すの苦手だし、きっと判明するのはよくないニュースだし。ムカつくぜー、というのが今日の顛末でした。

このデンティストが、「レントゲンと診察とクリーニングで59ドル」という広告をでかでかと出しているのがまた腹立たしいのです。

その文言で客引きをしているから、「レントゲンと診察とクリーニングをお願いします」と行ったら、主にフレンドリーに二時間弱費やした上に、なんとクリーニングをしないという。

770ドル払ってディープクリーニングをするか、クリーニングなしかの二択です。

詐欺られました。完全に詐欺られました。

家計がやっていけなくなるような金額ではまったくないし、歯のクリーニングをしないからといって誰かが気づくような可能性もほぼないというのも事実です。

しかし、ふつふつと腹立たしいのです。

こういう嫌な歯医者に出会ったのは、アメリカに来てから2回目です。

前回のほうがサイアクでしたが、今回のもなかなか不愉快でした。

予約を入れた後、Yelpレビュー見たときに、「アドミンに難あり」ということも、「クリーニングをしてもらえなかった」ということも書いてあったので嫌な予感はあったのですが、そこに自分がどストライクで入っていくとは想像していませんでした。

レビューを見たタイミングが遅かったこともあり、娘が通っている歯医者でもあったので、キャンセルはしづらいなと思っていたのですが、キャンセルしたらよかった。

後悔先に立たず、ですね。

なお、娘のアポイントはキャンセルすることにしました。

親子ともども、ほかの歯医者を探します。

今日は愚痴ばかり。失礼しました。