じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

私がアカウンティング(会計学)専攻に変えた理由

今日は授業もないのに、片道一時間かけて大学に行ってきました。

キャンパスに出向くということを大層なことと考えている私(大層じゃないぞ)。

それはともかく、そんな私がわざわざ大学に行ったのは、メジャーを変えようと思ったからです。

今までは、ビジネス科(ファイナンス)だったのですが、ここでビジネス科(アカウンティング)に変更することに決心しました。

今までは、「アカウンティングって「会計」のことでしょう? この歳から手を出すなんて痛い目を見るだけだ!」と考えて、今までの私のキャリアにより近いファイナンスコースを選んでいました。

でも、「ファイナンス」「アカウンティング」というコース名からくる印象を一旦スルーして、クラスの内容などを覗いてみると、自分のやりたいことは「アカウンティング」のほうにより多く含まれていそうだということが見えてきたのです。

現在の私のモチベーションとしては、コーポレートワールドをよりよく理解するために数字のところの経営言語もわかるようになりたい、というのが一番になっています。

私のイメージでは、それを外側から見るのがファイナンスで、会社の内側から見るのがアカウンティングであるというように考えています。

前職では、歴々の会社を外側からジャッジするという仕事をしていましたし、そこを起点にさらに理解を深めるために「ファイナンス」を選択するというのは自然な流れであったのですが、もっと発想を自由にさせてあげると、さらに一歩踏み出して、「アカウンティング」のところの知識をできるだけしっかり身に付けたいと思っているんだろ? そうだろ? というところが明らかになってきたのでありました。

振り返ってみるとどうも、「会計というのは敷居が高いプロフェッショナルな世界だら。私なんて根っこがちゃらんぽらんななんだから向いてないに決まってらあ」と勝手に及び腰になっていたようでした。

が、煎じつめてみれば、自分の覚悟が決まってないだけじゃないか。とマッチョな私が出てきて言うのです。本当に会社数字の知識をしっかり身に付けたいと思っているなら、飛び込まずして始まらないじゃないか。飛び込むべし。と。

そのように考えて、専攻変更を決心しました。

しかし、ビジネス科でアカウンティング専攻というのは、人間嫌いのコミュニケーション下手が選択するコースとして悪評が高いというのもあるんです。そこにはロボティックなアジア人が集まっているという悪評も、完全に過去のものになったわけではありません。

そんな、ステレオティピカルなアジア人が集まる場所に、私は、結構ステレオタイプに収まったりしたくない性分ですので、行きたくないという気持ちを持っていたのです。それが、多くのアジア人にとって簡単な選択である(らしい)というだけで、理由としては十分でした。私は他の場所へ向かいたい。

しかし、今回は、内側から積み上げて行った理由(コーポレートワールドをよりよく理解したい)でアカウンティングに到達しましたので、外的要因(アジア人だからどうとか)の持つ意味が薄れていったのです。だから私の性分からの反対を突破して、メジャー変更を実行することができたのです。

ステレオティピカルに見られて、ハードルが下がるのもいいじゃない。だって、人間嫌いなコミュニケーション下手であることは、ある程度、私にとっても事実なのですからね。

アメリカに渡る少し前から、自分の苦手な領域にこそ飛び込んで行こうと考えるようになったのですが、苦手なほう、嫌いなほうとやってきた結果、ついに大学で会計学を専攻するというところまで流れ着いてしまいました。

20年前には考えられなかった選択ですが(昔は心理学を専攻していました)、これまで紆余曲折あったからこその選択であるというのも事実ですし、若いときにストレートにアカウンティングに入って行くようなやつらとは違う、根っこがちゃらんぽらんなおじさんだからこそ滲み出てくる味わいというものを武器にしていきたいと思っています。

あまり強くない武器ですが、世界にはいろんな人がいて、いろいろな会社があるのできっと大丈夫でしょう。