じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

ひどい大気汚染のため、「屋外活動を減少せよ」という一日。

まだ町は埃煙の中にあります。

車を走らせて高速道路に乗ると、眼下の建物や道々が濃い白煙に包まれていることがよくわかります。

いや、家のベランダからの景色でも、外界が依然としてモヤっていることは十分に確認できるのですが。

エアクオリティ・インデックスなる指標を見ると、現在、ウチの周辺は真っ赤な174のUnhealthyとなっております。

 

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これは天気予報のアプリに、天候情報のひとつとして含まれているので、こういう時期には特に注意して見ていたのですが、今初めてそれについてググってみたところ、

世界の大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ

というサイトを発見できました。こちらが情報元のようですね。

エアクオリティ・インデックスの指数の内訳について、上のリンク先からコピペしてみますと、次のようになっています。

 

指数 大気質指数の分類(米国) 健康影響 / カテゴリ
0 - 50 良い - Good 通常の活動が可能
51 -100 並 - Moderate 特に敏感な者は、長時間又は激しい屋外活動の減少を検討
101-150 敏感なグループにとっては健康に良くない - Unhealthy for Sensitive Groups 心臓・肺疾患患者、高齢者及び子供は、長時間又は激しい屋外活動を減少
151-200 健康に良くない - Unhealthy 上記の者は、長時間又は激しい屋外活動を中止 
すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を減少
201-300 極めて健康に良くない - Very Unhealthy 上記の者は、すべての屋外活動を中止 
すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を中止
300+ 危険 - Hazardous 上記の者は、屋内に留まり、体力消耗を避ける
すべての者は、屋外活動を中止
(Reference: see wikipedia,and cn.emb-japan.go.jp/)

なので、今日は「老人・子供は、長時間又は激しい屋外活動を中止」し、その他「すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を中止」せよ、というレベルにあったようです。

だいたい自分の肌身で感じていたことと同じでした。

しかし、娘とふたり、家の中に一日中閉じこもっているというのも不健康なので、昼過ぎに一時間ほど中央図書館へ出かけてきました。N95マスク持参で。

そこで、小一時間ほど、絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりしてきたのですが、活動量がまったく十分でありません。なので家に帰ってから娘とふたりで「エクササイズ」といって、ちょこっと腕立てや腹筋をしたり、変な歩き方で狭い家を行ったり来たりしてみました。

まったく十分でありません。

まぁでも、やらないよりはよかったはずです。

しかしながら、実は娘は昨日から鼻をグズグズ言わせていたのですが、夜に体調を悪化させてしまい、シャワー前のタイミングにダウンしてしまいました。悪い空気を吸い込んだせいじゃないかと思えます。しっかり眠ることでサッと熱も下がるといいのですが。

という具合いに、免疫力の弱い老人や子供を中心に、体調を崩している人が多いみたいです。

この一週間ばかり、山火事の影響でエアクオリティが

 

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こんな具合いの推移になっていましたので、無理ありません。

パープルゾーンは、老人子供は「すべての屋外活動を中止」せよ、ですからね。

 

なお、先ほどのリンクから、エアクオリティのヴィジュアルマップを見てみると、こんなふうでした。

 

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山火事の現場のあるビュート郡でも、エアクオリティ指数は167。そういうものなのですね。安全な数値ではありませんが、山火事の現場周辺の大変さを思うと、少し安堵する気持ちになります(できませんが)。

一方で、マンティーカというストックトンのすぐ南に位置する町では、きっと測定器がぶっ壊れたのでしょうが(そう願いたい)驚異のドス茶色・950指数を記録しています。

これが本当だったら恐ろしいことです。

 

別のページからアメリカを大陸規模で眺めてみると、こんな具合いでした(今日の午後4時の設定)。

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午後4時が空気汚染が一番活発な時間に見えました。正確性はありませんが、とても以外に思えました。

一方、日本、そしてアジア&ヨーロッパのほうを眺めてみると、こんなでした。

 

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思った以上に、ドイヒーです。

インドがやばいらしいですが、この地図で見る限り、チャイナが強力すぎます。まじですか。大丈夫ですか。

ともかく、空気が悪いと健康を害しやすいようなので、みなさんこのサイトでエアクオリティ・インデックスをチェックしつつ、どうぞご自愛ください。

アンプロフェッショナル全開の夜

今日は大学の先生とのプロジェクトの打ち合わせで、夜、電話が掛かってくるはずだったのですが、結局、掛かってこず、すっぽかされた心のまま、私はプロフェッショナルの過去放送分を視聴しました。

脚本家の坂元裕二氏の回(最新回)と、歌舞伎俳優の市川海老蔵氏の回です。

 

www.nhk.or.jp

www.nhk.or.jp

 

海老蔵さんのほうは、ミーハーな気持ちでポチりました。相変わらず真摯に歌舞伎に取り組んでおられるようで、まっすぐにすごい人だなぁと思わされました。

まさに、プロフェッショナル。

私は、アラフォーで学生ですよ。こんな番組見るもんじゃないです。部屋の奥にこもって宿題でもやってりゃよかった。レベルが違いすぎます。

坂元さんのほうは、こちらを先に視聴したのですが、実は有名な脚本家さんだとは存じ上げず、タイトルの「生きづらい、あなたへ」という部分を見て、この回を見てみようかなと決めたのでした。

大丈夫です。私は、病んでません。

こんなブログをやっているのも、昔からクリエイティブなライティングへの憧れが消せないであるからであり、こういう著名な脚本家さんの横顔を垣間見るというのは、もう垂涎のプログラムでありました。たまたまだったのですが。

でも番組後半で、『Mother』というドラマの第8話を、できあがっていたのをボツにして、脇役の母親の人生を描く話に書き換えたという件のところで、ああ、誰かがそれをtwitterで呟いていたのを見たからそもそもプロフェッショナルを見ようと思っていたということを思い出したのでした。

だから、たまたま、思い通りになったのでした。

「好き」の気持ちの描き方とか、そういうこと、私も昔、ひとに教えたことがありました。私の場合は、自分では上手にできないくせに、ですが。

いつも彼岸までたどり着けない物語作りですが、また懲りずに挑戦してみたいと思わざるをえませんでした。

まぁ、ここで私が中二病を発症したからといって、誰に迷惑をかけるわけでもないし、迷惑をかけない範囲で厨二をコントロールするからいいんです。

物語で遊べるようになりたいものです。

満州国国都・新京の観光案内というスペース&タイムトリップ

『ねじまき鳥クロニクル』を読んだ拍子に、満州が気になって、新京をググりました。

そしたら、こんな当時の新京の真っ当な観光案内のような、不思議なYouTube映像に出会いました。

 


満州国国都・新京《前編》/ The capital of Manchukuo 1 of 2


満州国国都、新京《後編》/ The capital of Manchukuo 2 of 2

 

この辺の歴史は、特に詳しくないので、たいへんに興味深い映像でした。

特に後編の建築物群を眺めていると、そこは侵略による加害の大地であることは忘れることができないのだけど、新しい都市、新しい国への夢や希望、日常と地続きでない革命の可能性など、パワフルな意思が感じられ、コーフンいたしました。正直言って。

しかし、現在はどうなっているのか、と思って該当地区を探してグーグルマップで覗いてみると、

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まぁ、ストリートビューが見られなかったり、3Dでも見られなかったり、これが中国ってことですか!と感心したのですが、不自由ながらあれこれ見て回ってみると、「中央通り」が「人民大街」に、「日本橋通り」が「勝利大街」に変わっていたり、新京神社が跡形もなくなっていたり、戦後に完全リセットしている様が見て取れて、まぁ、日本だってまったく変わっていますからね、と諸行無常の速度に思いを致したのでした。

私は侵略者側なので、こういうことをおおっぴらに書くことはできませんが、満州国という国が生き延びてくれていたら、ガラパゴス日本のあり方に少なからぬ衝撃を与えていたのではないかと、日本の西洋グローバル化とともに、日本の東洋グローバル化もスパークすることができていたのではないかと、歴史のIFを夢見ざるをえない気持ちになるのでした。

まだ読んだことがないのですが、つらつらリサーチをしていると、どうやら安彦良和氏の漫画『虹色のトロツキー』がドンピシャのようなのです。私の胸にドンピシャのようなのです。

あれ、以前、買わなかったっけ?

年末に日本に行ったときに漫画本を買うか、こっちでKindle版を買ってしまうか。

漫画って、Kindleで買ったこともあるけれど、コマの空間配置が小説以上に大事だから、ページネーション(っていうんだったかな)が固定するので、Kindleの端末の自由度が不自由になってしまうんだよなーー

なんて思ったり。でも、基本的に漫画はアメリカには持ってきてないので、その本棚に8巻ドーーーンしていいのかどうか。名作らしいのだけど、きっと惚れるんだろうけど、そんな予感がするのだけど、まだ読んでいないので、8巻ドーーーンしていいのかどうか、決められないでいるのです。

まずはKindleで買うのが良さそうに思えてきました。

大好きになったら、次の手を考えればいいので。

『ねじまき鳥クロニクル』を読み終えてから、買おうと思います。『ねじまき鳥クロニクル』のあとで。そして、戦争かぶりのする『トレイシー』を読み終えたあとで。

 

 

 

 

キャンプファイヤの埃煙のなか、サンドウィッチを食べる親子

カリフォルニアの山火事、キャンプファイヤが大変です。

いくつかニュース映像を見ましたが、炎それ自体も、焼け跡も、甚大な被害を物語っていて衝撃的です。

そんな中、我が大学のビジネス学科の先生は、ニュースが火事ばかりを取り上げるのは、それが絵になるからだ、と身も蓋もないことを話していました。横領なんかよりよっぽど絵になると。もっともな話なんですが、不謹慎です。

聞いた話によると、今日のベイエリアは、世界でもっとも空気の悪い地域だったとのこと。

今日は、私の学校も、娘の学校も休校になったので、娘を連れて、ちょっと遠くの施設まで社会科見学に行ってきたのでした。

ベイエリアのベイを1/1000スケール(横軸)で再現している施設です。ベイモデルといいます。

こんなところ↓

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▲真昼間で雲もないのに、山火事の埃煙のせいで靄がかっています。

 

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San Francisco District > Missions > Recreation > Bay Model Visitor Center

 

まぁ、私のジオグラフィーのクラスの課題で必要だったのですが、ちょうど室内だし、運動になるし勉強になるし、娘にとってもいいかなーという考えで行ってきました。

この施設は、戦後から2000年まで、サンフランシスコベイの開発のための実験・事前調査のために使われていたのですが、近年はその役目をコンピュータが担うようになったため、調査用の施設というロールからはリタイアして、教育のための施設へと生まれ変わっています。

一般に無料公開されているというのもあって、現在は通常、肝心の水が張られていません。そこはなかなか、残念です。

施設に到着して中に入ったのですが、入り口付近には誰もいません。まぁ、平日だし、こちとら子連れだし、人手が少ないことを期待していたので、嬉しいは嬉しいのですが、入り口を入って最初に、折り返す格好で右手に進むという順路がわかりづらくてウロウロしていると、施設の人が奥から出てきて、右方向に行くんだよ、と教えてくれました。

おじさんが教えてくれたのは、右に進むということと、もうひとつ、マスクは着けておいたほうがいいよということでした。館内も館外と同じくらい、空気が汚染されているから。

私は課題のために、3時間ほどそこに滞在したかったのですが、途中の昼食の時間を入れても合計で2時間弱しかいられませんでした。

娘が立体地図を眺めることに飽きてしまったので(まぁ、5歳の子供なので無理もない)。

しかし、知らない人がいると極端に縮こまってしまうスーパーシャイな娘ですが、館内には人が数える程しかいなかったということもあって、あちこち走り回ったりしてくれましたので、そういう面では連れてきた甲斐はあったのではないかなと思うのです。

娘の健康を思って連れてきたのですが、しかし、館内は基本飲食厳禁だろうという私のやけに真面目な(ビビリな)性格が顔を出してしまい、昼食は持参のサンドウィッチ(ピーナツ&ジェリー)を館外のエリアで食べることにしました。

元々は空気がクソ悪いので、車まで戻って食べようかと思っていたのですが、ちょっとぐらいは構わないかななんて言って、外のベンチに座って食べることにしたのです。もちろん、その間はマスクを外して。

このくだりのことを、夜に妻に報告したら、なんで外で食べたんだ?という強めの叱責をくらいました。今日、この辺は、世界で一番空気の悪いエリアだったんだぞ、と。

だって、PM2.5って目に見えないから。少しくらいはいいのかと思ったんだ。

というような言い訳はせず、ムスッとしただけだったのですが、なかなか、娘の健康を思うということもむずかしいことです。

と、そんなことをカリフォルニアでやっているなか、日本では私の母方のお爺さんの一周忌が執り行われました。

ああ、悲しい。

今日はなにもやる気が出ない日だった。ぐだ〜っとした。

今日は一日、何もやりたくないなーという気分でした。

ここまでストレートな気分は、なかなか久しぶりです。さすがに。

なので、昼過ぎまでうだうだと、やるべき課題もやらないで、メキシコ旅行中に途中まで読んでいた『ねじまき鳥クロニクル』を読み進めていました。

いや、まだ『ほんとうの法華経』も『トレイシー』も読みかけのままなんですが、こうやってどんどん浮気をしてしまうのです。ケリをつけられたり、つけられなかったりします。

それはそうと、みなさん、村上春樹という作家、いいですよ。注目ですよ!

なんていうつまらない冗談はさておきまして、読んでいる間のエンタテイメント性はさすがですよね。技術とその抑制のバランスが絶妙なんだろなーという感想を持ちつつ、とにかく読み進めてしまいます。

(他の文学作品ではなく)音楽作品の影響を受けて本を書いているというようなことを本人も書いておられますが、そのあり方は、まさしく音楽的だと思います。

濃度でいくと、厚みや深みというのは薄いのかもしれません。これまでの格式を元に判断すると、口当たりが良すぎるのかもしれません。だけれど、やっぱり何かある。私も個人的に好きなところがある、とか考えながら、昼時までそんな半日を過ごしたのでした。

外は相変わらずの空気汚染です。おかげで、窓も開けられません。

別に外で運動したからといって、すぐに健康を崩すわけでもないし、なんの影響も感じられない可能性が大きいのだけど、マスクなしの外出を避けるようにと、みんな言いますので、また、子供たちを外で遊ばせないよう、学校とかからもアプローチがありますので、自分も(なんのやる気もおきない気分だけのせいじゃなくて)今日は運動をしないことに決めましたので、さすがにそろそろ身のあることをやらねばならぬ、という気持ちで、午後にいくつかの課題に取り組んだのでした。

低く設定されたハードルをピョピョンと飛び越えて、それでオーケーと言っております。それで、今。

ともかく、明日は娘の学校が休校になったので、娘を連れて、明日は、ちょっと離れたところ(車で片道45分くらいらしい)にある屋内学習施設というのかな、そういう場所に社会科見学に行ってこようと思っています。実は、私の大学の授業で、そういう課題が出ているのです。

屋内施設だからたぶん大丈夫だろうけど、出かける前に一本電話を入れて確認してから行こうかなと思っています。誰が休んでも不思議じゃないような空気汚染状況になっていますのでね。

 

SFベイエリアで感じる山火事の影響

昨日、ベイエリアに帰ってきて、最初に思ったのは、山火事の影響が激しいということでした。

煙の影響で、火元から遠く離れた私の地元でも、空が始終靄がかっているし、街を歩く人の中には防塵マスクを着用している人を多く見かけます。

マスクを着けている人たちは、足の早い人か、準備のいい人たちなのでしょう。N95という米国労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格をクリアしているマスクは、どこもかしこも売り切れ。頼りのAmazonでも、現在品切れという表示を多く見かけます。

私の通う大学では、空気の汚染を理由に、今日の午後から来週月曜日までの授業がすべてキャンセルになりました。

来週はサンクスギビングの週なので、このまま1週間半学校を休校にして、その間に事態が改善していることを期待しているのでしょう。

最近の大学の授業は、インクラスの講義だけで閉じているようなものはほとんどなく、ほぼすべてのクラスでオンラインアクティビティも動いているので、キャンパスにアクセスができないからといって、それで勉学の進捗が完全にストップするということはなかったりするのです。

一方で、娘の小学校は、外遊びを禁止しているようですが、休校にはなっていません。自立していない子供たちの学校をむやみに休みにしてしまうと、親がそのための対応をしなくてはならず、社会の機能が少なからずストップしてしまうことになりますので、その対応は慎重にならざるをえないのでしょう。

半主夫(←ふつうの夫だ)の私は、今日は半日、旅行カバンから取り出した洗濯物に費やしました。普段は(ケチって)外干しにするのですが、今日は外がスモーキーだからということで、可能な限り乾燥機を使って乾かしました。残りは室内干しです。

また、もうひとつ私の生活レベルでダイレクトな被害として感知されるのは、寒いっつーことです。気温に関しては、ちょうど1週間前くらい、メキシコ旅行に出る直前から変化を感じ取っていたところでしたが、この山火事の煙によって太陽光が遮られているため、一気に冬の気温に下がっている感じがします。

調べてみると、1週間前の最低気温が摂氏6.7度であったのに対し、今日の最低気温は3.3度だったとのこと。

まぁ、数字にしてみたところで、よーわからんのですが。

とはいえ、多数の死者と行方不明者を出している「キャンプファイヤ」と名付けられた山火事ですので、こんなことで文句を言っていられるのは幸運なことなのです。

現在確認できている死者数は56名とのこと。ご冥福をお祈りいたします。

 

www.nbcnews.com

飛行機で知り合いにばったり遭遇した話

メキシコからの帰りの飛行機で、元同僚に遭遇しました。

私は、トイレに向かっている途中で、後ろからおっさんが来ていたので、早々に話を切り上げて、トイレに向かったのですが、考えてみれば、これが失敗でした。

彼女とは、年の近い子供を持つ親友達でもあり、彼女の子供や旦那さんと会うのもほぼ初めてのことだったのですが、飛行機の通路の最後尾、トイレにほど近いところで急に遭遇したので、パニクってしまい、ひとまず自分がやろうとしていた「トイレに行っておしっこする」という行動を完遂させようという考えになってしまったのです。

しかし、通路でばったりだった元同僚とその息子は、トイレから出てくると、それぞれ窓際、中央に座っていて話しかけづらい感じになっていたので、「あとで話そう」と声をかけて席に戻ることにしたのでした。

私の席の方が前のほうだったので、飛行機を降りてから、彼女がやってくるのを待って、税関通ったり、荷物の受け取りを待ったりしたらいいかなというプランでした。

しかし、飛行機が到着後、妻が待つのを嫌がり、税関通ってからにしたら、みたいなことを言うので、仕方なくそうしようかといって先に進んだのですが、税関通ったあと、荷物の入れ替えをしたり、鼻血を出したり、トイレに行ったりしていたら、その間に私の元同僚の御一行を逃してしまっていたらしく、せっかくの奇跡的な遭遇だったのに、ろくに話をせず終わってしまったのでした。

妻には、俺はあすこで待ちたかったのに、お前が「行こう」とか言うからこうなったやんけ、とつっけんどんな態度をとり、相手は相手で、飛行機でしっかり話せばよかったじゃないの、と言うのでした。

しかし、そんなことは、言ってもしょうがないのです。

相手の電話番号を知らなかったので、SNS経由でメッセージを飛ばしてみたのですが、音沙汰なし。まぁ、肝心の相手があれ以上の会話を望んでいないのならば、ちょっとすれ違っただけにしか元からならなかったわけですが。

こうなんか、出会い頭という場面で、冷静な対応ができるようになりたいもんです。だいたいパニクって、性根であるフレンドリーじゃない部分が出てきてしまうのが嫌なんですよね。

今日の誰が仕組んだのでもないドッキリ企画で、そんなこと(自分の嫌な人間性)が確認されてしまいました。

ちゃんちゃん。