じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

オープンハウスを2軒まわって、その足で森へ散策に。

今日は昼過ぎに趣味のオープンハウスを2軒まわって、その足でそのまま近所の森へ散策に行ってきました。

まずオープンハウスのほうですが、これは2軒とも日本風のデザインを取り入れているお宅で、まったくポピュラーじゃないのに(だから手間や値段が余計にかかるのに)窓に障子をつけたり、植木が丸っこく日本風に剪定してあったり、畳が敷いてあるわけではなかったのですが、将来的に一軒家を買うことができたら取り入れたいアイデアがあれこれ見られたので、おもしろかったです。

今日いきなり2軒出会いましたが、アメリカでこういう和テイストを積極的に打ち出しているお宅は、これまで一度も見たことがありませんでした。

娘が一軒目をとても気に入って、妻と私は二軒目にしびれていました。

一軒目が八千五百万円、二軒目は一億一千万円という値がついていたので、どちらも手が出せませんけど、これは将来、一戸建てを買うときのための大事な市場調査という側面もあります。

いろいろなお家のあり方を見られるのは、本当におもしろいものです。目もまあまあ肥えてきたはずです。

 

2852 Alida St, Oakland, CA 94602

▲一軒目のお値段は、$849,000。前庭も和風で素敵です。

一軒目は、おもしろいのですが、造り付けのミニ和風建築物(門、橋、柵など)がヘタってきているので、もう一度息を吹き返させるためには(それだけでも)なかなか大掛かりな作業になりそうだというのがネガティブでした。

あと、丘の上の立地ということもあり、建物が傾いているところがいくつか確認できたので、それを直すとなるとまとまったお金がかかってしまうというのも頭痛の種となりましょう。

あとは、お風呂が普通の浴槽なのにステップダウン式(温泉みたいな感じ)に設置されているのは間違ったジャパニズムじゃないかなという感じを受けました。使い勝手も悪そうだし、そんな偽日本建築に日本人が住むのは居心地が悪いので、できれば改装したい箇所になるでしょう。

2852 Alida St, Oakland, CA 94602

▲この素敵なアウトサイドスペースも、近くで見るとそろそろ補修が必要な感じでした。

 

5722 Chelton Dr, Oakland, CA 94611

▲二軒目のお値段は、$1,099,000。衝立のみでガラス張りのリビングを外に開いているのがロック。

二軒目は、広いし、天井も高いし、オープンな造りでとても素晴らしかったです。特にライティングへのこだわりが窺い知れて、天窓を含めた大胆な窓の取り方と、間接照明中心のライトの選択が格好良かったです。

こちらはさらに山の上という感じの立地なので、通勤通学が不便なのと、虫や動物への対処が慣れるまで大変そうだなというのがネガティブポイントでしょうか。あと、ところどころ、「この壁の厚み、大丈夫か?薄いんじゃないの?!」なんて気になってしまうところもありました。まぁ、大丈夫なのかもしれませんが。

5722 Chelton Dr, Oakland, CA 94611

▲こちらが明け透けのリビング。左手の照明がまた格好いい。

 

なんてことをしつつ、そのまま近くの丘の上にある森へ向かいました。

子供向けの遊具のある公園へ行くつもりが、道を間違えてしまってハイキングコースをザクザク歩き倒すことになってしまいました。私たち夫婦にとってはいいエクササイズだったのですが、娘にとっては大変だったようで、途中でふてくされていました。

しかも、疲れ切って「もう歩きたくない!」と言っているのに、「公園に行きたい!」という気持ちはあって、説得して諦めさすのが大変でした。だって、そこから公園へ行くとなるとまた片道20〜30分山道を歩くことになるので、娘の体力ではとてもまかないきれないのです。

ちょうど近くに現れた木材の上を歩かせたり、跳んで移動させたりして、アスレチック気分を味わわせることで解決できました。

娘の機嫌が戻ったところで、顔を上げて鼻から息を吸ってみたら、空気がとても澄んでいて気持ちがいいものでした。

車で15分程度。近場に大自然を感じられる場所があるのは、東京ではなかったことでした。八千万円は出せないけども、一軒家を購入して住み続けられればいいのだけど。