じんじんする日々

気をつけているつもりでも、その「つもり」が及ばないところで、じんじんは日常的に生産されてしまう

結婚10周年の記念日に、一番安いコース料理を食べる妻

現在、結婚10周年を記念するためにメキシコに旅行に来ているわけですが、今日が結婚10周年なのでした。

昨夜の爆音ミュージックのおかげで、朝はホテルのフロントとお話しするところからスタートした一日でしたが、フロントの対応は非常に感じがよく、昨夜はどうやら多くの人が苦情を入れていたようで、ホテル内で使える50ドル分のクーポンを発行するというサービスについても躊躇するところがなかった。

「今日からは静かになりますよ。今日はイベント関連のお客様が合計で300組チェックアウトされる予定なんです」ということを話していた。

これを書いている夜10:30現在、今日は海の波音が聞こえて来そうなくらい静かです。

今日はプールサイド4日目ですが、今日も飽きずにマルガリータと水泳を代わり番こに楽しんできました。妻と私は、到着以来、特別にメキシコらしいタマリンド味のマルガリータを好んでオーダーしていたのですが、今日はふたり揃って、別の種類を試してみたい気分になっていました。私は、ストロベリー味とバナナ味を。妻はグアバ味を試してみたのですが、すぐにタマリンド味に戻していました。

夕方には、妻のワインが切れたということで、またウォルマートに買い出しに行き、予約していた晩御飯の時間まで、束の間の仮眠をとりました。

夕食は、隣のホテルの評判のいいイタリアンのレストランで、そこはすべてがサラダ・スープから始まってデザートで終えるコース形式になっているのですが、私は一番高いステーキを選択(それでも30ドル相当)、妻は唯一のベジタリアン料理であるポレンタのコースを選択しました(それが15ドル相当)。

ワインはボトルで頼むことにして、20ドルと25ドルのふたつで迷ったのですが、普段なら20ドルのものを頼むだろうからということで、25ドルのワインを注文しました。

辛口の私好みの赤ワインでした。

前菜のミネストローネのスープも、メインのステーキもとてもおいしく、大変満足してホテルに戻ってシャワーを浴びたのですが、ひとりでシャワーを浴びているときに、ふと、仕事をしていない俺が一番高いのを頼んで、家のために稼いできている妻が一番安いメニューを頼むっていうのは、これどうしたことか、などと思ったのでした。

それが彼女の好みなのだから、妻の分はいいとして、私は今はこういう境遇なのだから、殊勝な心で二番目に高いほうのステーキを選んだりしないもんかね、といちゃもんをつけたくなったのでした。

妻も娘もベジタリアン気質だから、記念の食事も120ドル相当で済んでいるものの、私みたいな高いもの好きな食事の好みをしていたら、単純に三割り増しだなということを思って、貧乏人は青くなるのでした。

 

次の大きな記念日には、妻と娘のふたりにも、大きなステーキを食べさせられる男になっていたいと思っています。まぁ、そうなれていても、ふたりとも質素な食事を選択しそうな気もしますが。